

医療分野において富士フイルムが担ってきたのは、“体内を「写す」”=医療画像診断領域です。創業以来、医師が求める診断画像とは?を問い続け、X線撮影画像を中心に、高画質・高精細な診断画像の提供に尽力してきました。また、内視鏡分野においても、当社の精密光学技術を駆使した独自性の高い製品で、画像診断分野の発展に寄与しています。
近年は、これらの近隣領域である超音波検査、核医学検査へと事業領域を広げ、総合的な画像診断ソリューションの提供のため、グループ内外の連携強化を図っています。
富士フイルムは1983年、世界で初めてX線画像のデジタル化を可能にした「FCR(Fuji Computed Radiography)」の製品化に成功。以来、20年以上にわたる技術開発と市場知見の蓄積を背景に豊富なラインアップで全世界に導入され、世界シェアトップ(2007年9月末現在)を保持しています。
FCRの中でもFCRProfect CSをはじめとするFCRマンモグラフィシステムは当社独自の画像読取技術と画像処理技術によりマンモグラフィに適した高画質画像を得ることができるので、乳がんの早期発見に寄与しています。
FCRマンモグラフィシステムは乳房以外の部位のX線撮影画像も処理でき、従来のフィルム撮影で使用されていたX線撮影装置を買い換えることなくそのまま使用できることなどの汎用性と経済性から日本や、欧米を中心としたワールドワイドの施設で既に約3,000台(2007年9月末現在)が導入されており、世界で最も普及しているデジタルマンモグラフィシステムです。

医療業界でも、デジタル化、IT化が進展しています。医用画像診断ネットワーク先進国・米国をはじめ、日本・欧州では着実にIT化が進み、全世界金額規模では2ケタ成長がしばらく続くと見込まれています。
富士フイルムが他に先駆けて開発した医用画像情報ネットワークシステム「SYNAPSE」は、病院内の画像情報をデジタル化・統合化し、ネットワーク上で保管・管理するもの。優れたネットワーク技術と高速・高画質の画像処理表示技術とともに、安定したシステムが高い信頼性を誇り、国内では480サイト(*)以上に導入され、トップシェア(*)を堅持。世界でも1,200サイト(*)で導入され、米国では3位グループ(*)に入るシェアを確保しています。
この分野においては、画像数の多い放射線科のシステムである「SYNAPSE」に、内視鏡・超音波・病理部門、循環器部門などの画像情報を連携させ、さらに診断の効率化・スピードアップを図るための技術開発を進めています。
(*)2007年9月末現在