
2010年4月、富士フイルムの医薬品事業の開発・販売基盤を構築することを目的に設立した富士フイルムファーマが営業を開始、「富士フイルムブランド」のジェネリック医薬品が誕生しました。

ジェネリック医薬品とは、新薬の特許が切れた後、同じ主成分で製造された医薬品のことです。
ジェネリック医薬品は、新薬に比べて安いため、アメリカ・イギリス・ドイツなどでは50%を超える高い普及率となっています。日本でも、患者さんの経済的負担の軽減や医療費抑制のため厚生労働省が普及を推進しており、また、2010年前後に大型医薬品の特許が一斉に切れることなどから、ジェネリック医薬品への置き換えが進むと見込まれています。
しかしながら、現状の普及率はまだ20%以下にとどまっています。利用促進のためには、「品質」「安定供給」「情報提供」に関する信頼性を高めていくことが課題であると言われています。
「品質」「安定供給」「情報提供」に対するニーズに応え信頼性の高いジェネリック医薬品を安定供給していくため、富士フイルムファーマは、富士フイルムが写真フィルム事業で培った厳しい品質管理基準をもとに医薬品に対する独自の品質保証基準を策定しました。
旅行から帰ってきて写真を現像してみたら写っていなかった、というようなことがあっては取り返しがつきません。こうした事態を防ぐため、富士フイルムは製品の均一性、信頼性を最重要視し、厳しい品質管理システムを確立してきました。
富士フイルムファーマは、医薬品の品質は人命にかかわるという認識のもと、安心して当社の医薬品を使っていただくために、この富士フイルムの厳しい品質管理システムを医薬品に適用したのです。
富士フイルムは、創業当時からの事業であるX線フィルムなどの「診断」領域から、化粧品やサプリメントなどの「予防」、そして医薬品などの「治療」へと事業領域を広げ、人々のヘルスケアを総合的にサポートする「総合ヘルスケアカンパニー」を目指しています。
富士フイルムグループには、ヘルスケアにかかわるさまざまな会社があります。
優れた創薬力を持つ富山化学工業、放射性医薬品で長年の実績を持つ富士フイルムRIファーマや独自の抗体開発技術を持つペルセウスプロテオミクスなどです。
これに医薬品の開発・販売を担う富士フイルムファーマを加え、グループ総力で富士フイルムならではの特長ある医薬品を開発・製造・販売していきます。
富士フイルムファーマは、ジェネリック医薬品販売事業からスタートしますが、次のステップとして、富士フイルム独自のFTD技術を駆使した、従来品に比べて体への負担が少なく、医療機関の方々にとっても使いやすいジェネリック医薬品の開発・販売を進めていきます。将来的には、FTD技術を軸に特長ある新薬を開発し、「総合医薬品会社」を目指していきます。

乳化、分散、ナノ粒子、ナノカプセル形成などによって、成分もしくは素材を機能的に配合し(Formulation)、安定した状態で狙った場所に(Targeting)タイミングよく適量を届け、効果を持続させる技術(Delivery)。
FTD技術を活用することで、薬剤の安定性、除放化*1、剤型変更*2などを実現し、体に負担の少ない、医療機関の方々が使いやすい薬剤を提供していきます。
注)IRピックアップの内容は掲載時のものです。製品、組織や市場の状況など、最新情報と異なる場合がありますのでご了承ください。