光学デバイス事業での取り組み
高度な技術で幅広く対応「高画質化」時代をリード
カメラ付き携帯電話用レンズ、テレビカメラ用レンズ、デジカメ用レンズ、セキュリティカメラ用レンズ。
世界的に需要が拡大する成長市場で、高精細な画像を求めるニーズに対応したトップシェア製品が登場しています。
独自のオプトメカトロニクスが生み出す高性能で付加価値の高い製品群
![[写真]富士フイルム 取締役 常務執行役員 光学デバイス事業部長 兼 電子映像事業部長 兼 フジノン取締役会長 樋口 武](pack/images/index_img_01.jpg)
富士フイルム 取締役 常務執行役員
光学デバイス事業部長 兼
電子映像事業部長 兼
フジノン取締役会長 樋口 武
富士フイルムグループの光学デバイス事業は、ものを写すために欠かせない“レンズ”を中心に、フジノンが開発・生産・販売の一連を担い、富士フイルムの事業部や研究所と連携しながら事業を推進しています。
フジノンは1944年の設立以来、双眼鏡やスチルカメラを通して光学機器の設計・加工・組み立てなどの技術を磨き続けてきました。さらに近年は、この光学(オプティカル)技術に機械(メカニクス)および電気(エレクトロニクス)技術を融合した「オプトメカトロニクス」へと進化させ、より高度で付加価値の高い製品を送り出しています。また、独自の高度技術によりNo.1シェアを獲得できる製品分野に注力する事業戦略を展開し、200万画素以上の高画質カメラ付き携帯電話やテレビカメラ用レンズで世界トップシェア、監視カメラなどのセキュリティ機器用レンズでもトップクラスのシェアを獲得しています。
ガラス研磨やプラスチック成型の用途やサイズの違いにも自在に対応
用いる材料にはガラスとプラスチックがあり、加工方法では材料を磨き込んで作る“研磨”と金型に流して作る“成型”があるなど、レンズ製造には様々な特殊技術が求められるため、業界内では分業・外注化が一般的となっています。そうした中、フジノンはあらゆる材料や加工方法に対する技術を自社内に備え、製品の開発・設計から金型加工、生産、検査までを一貫して手がけられることを大きな強みとしてきました。また、レンズ付きフィルム「写ルンです」のレンズ製造を担ってきたことで、高性能な小型レンズを大量に生産する技術力を得たことも絶大な競争力となっています。
こうした強みを生かした代表製品がカメラ付き携帯電話用のレンズで、市場が立ち上がって間もない2000年代初めから開発に着手。10~30万画素程度が当然だった時代から将来の高画質・高機能化を予測して付加価値の高いレンズに注力し、300万画素の高画質が一般化しつつある今、このクラス以上の高性能レンズでは他の追随を許さないトップメーカーとなっています。300万画素を超えるほどのきめ細かい写真を正しく写すためには、何枚ものレンズを組み合わせなければなりません。複雑な形状の非球面レンズを使うことでその枚数を抑えて小型化し、しかも月に数百万という膨大な数を安定供給できるのはまさにフジノンならではなのです。
中国拠点を加えた生産体制の構築で優れたコスト競争力を実現
携帯電話やセキュリティカメラのように世界規模で大量に販売される製品向けの部品では、性能や安定した供給力とともにコスト競争力も欠かせません。その点でもフジノンは早くから対応を図ってきました。1994年に中国・天津に生産拠点を立ち上げ、2001年には深圳にも拠点を加え、24時間体制でレンズユニットの加工・組み立てを行っています。また、生産規模が拡大するほどに光学材料の安定調達が問題となりますが、これについても世界最大のガラス溶解炉を持つ中国企業に出資するとともに優先的な供給契約を結び万全の用意を整えています。
このように生産体制を整えることで、安定的な生産数を確保することが可能となりますが、同時に精度の高さも求められてきます。高度な品質を維持するために、現地法人でも国内と同様の品質管理を徹底させています。
営業力の強化によりトップシェア製品を広げつつ、デジタルカメラなどの電子機器部門との連携を強化してレンズユニットをカメラモジュールへと発展させるなど製品の付加価値を高めることで、光学デバイス事業は今後も一層の成長を目指します。
![[写真]セキュリティカメラ用レンズ](pack/images/index_img_03_01.jpg)
セキュリティカメラ用レンズ
![[写真]シネレンズ](pack/images/index_img_03_02.jpg)
シネレンズ
![[写真]携帯電話用レンズ](pack/images/index_img_03_03.jpg)
携帯電話用レンズ
![[写真]デジタルカメラ用レンズ](pack/images/index_img_03_04.jpg)
デジタルカメラ用レンズ
![[写真]プロジェクター用レンズ](pack/images/index_img_03_05.jpg)
プロジェクター用レンズ
![[写真]ハイビジョンテレビ用レンズ](pack/images/index_img_03_06.jpg)
ハイビジョンテレビ用レンズ
Strategy
新たな成長分野として期待されるセキュリティ、車載カメラ用レンズ
![[写真]フジノン 総務部 厚生課 広報担当 課長 天野 高宏](pack/images/index_img_04.jpg)
フジノン 総務部 厚生課
広報担当 課長 天野 高宏
高画質化とデジタル化。光学デバイスの世界では今、この2つが重要なキーワードとなっていますが、高性能レンズを強みとしてきた当社にとっては追い風でもあり、放送用カメラやカメラ付き携帯電話向けレンズに加え、セキュリティや車載カメラといった新たな成長分野も見えてきました。
セキュリティカメラ用レンズはすでに世界でもトップクラスのシェアを得ていますが、一層の高精細化や超望遠カメラといったニーズの高度化に対応することでさらに拡大を図ります。また、個人認識システムでもより精度の高い静脈認証の需要が伸びており、当社の技術力が発揮できる環境となってきました。
一方、車載カメラ用レンズについては、バックモニターやフロントビューなどで導入が始まったところですが、将来は1台のクルマに安全を補助するカメラが10以上搭載されるとも言われており、当社は高画質技術が生かせる領域での車載カメラ用レンズの開発にメーカーと共同で取り組んでいます。
富士フイルムグループの光学レンズが使われる車載カメラ用レンズ
![[図]富士フイルムグループの光学レンズが使われる車載カメラ用レンズ](pack/images/index_img_05.jpg)




