技術と研究開発:研究体制/成果
富士フイルムグループの新研究体制
富士フイルムでは、2006年4月、神奈川県開成町に「富士フイルム先進研究所」を新設しました。それまで4つに分かれていた研究所を集約・統合し、全社横断的な先端基礎研究と基盤技術開発を融合させる中核基地として、重要な役割を果たしています。この先進研究所を中心として、開発投資のさらなる重点化により、将来を担う新規事業・新規製品の早期創出に取り組んでいきます。
富士ゼロックスでは、2010年3月(竣工予定)に神奈川県横浜市「みなとみらい21」地区に新たな都市型の研究開発拠点(愛称CITY:Collaborative InnovationTower in Yokohama)を開設します。研究開発拠点を既存拠点の海老名と新拠点である横浜に集約します。これら2拠点をハブとした研究開発体制再編によるお客さまへの提供価値の革新に挑みます。
![[写真]神奈川県開成町の「富士フイルム先進研究所」](pack/images/result_img_01.jpg)
神奈川県開成町の「富士フイルム先進研究所」
![[写真]みなとみらい21地区に建設中の富士ゼロックスのR&D拠点(完成予想図)「CITY」](pack/images/result_img_02.jpg)
みなとみらい21地区に建設中の富士ゼロックスのR&D拠点(完成予想図)「CITY」
2007年度の研究成果
富士フイルム 機能性食品「メタバリア」「オキシバリア」
フィルム分野で蓄積したコア技術の応用で
他社と差別化できる特長的な製品を提案
2007年10月に、人々の健康をサポートするマルチサプリメント「メタバリア」「オキシバリア」を発売しました。ともに、富士フイルム独自のFTD技術コンセプトを踏襲し、有用成分のパワーを体のすみずみまで浸透させる、最先端テクノロジーにより生まれたサプリメントです。
「メタバリア」には、インドやスリランカで古くから愛用されている植物「サラシア」を配合しています。サラシアは、腸内の善玉菌に栄養を届けて体内環境を改善することや、ダイエット成分が含まれることで注目されています。今回、独自の技術により、サラシアを高濃度かつ安定した品質で配合することに成功しました。「オキシバリア」に含まれているアスタキサンチンは、カロテノイドの一種で、コエンザイムQ10の約1,000倍(富士フイルム調べ)もの有効性を持つ天然成分です。このアスタキサンチンを体内で吸収されやすくするため、独自のナノ乳化(微細化)技術により、アスタキサンチンを保護膜ごと水溶性パウダー化することを可能にしました。
![[写真]「サラシア」を高濃度・安定した品質で配合したメタバリア](pack/images/result_img_03.jpg)
「サラシア」を高濃度・安定した品質で配合したメタバリア
![[写真]「アスタキサンチン」を体のすみずみまで浸透させるオキシバリア](pack/images/result_img_04.jpg)
「アスタキサンチン」を体のすみずみまで浸透させるオキシバリア
富士ゼロックス LEDプリントヘッド技術
騒音・振動を発生せず、製品の
小型・軽量化と高画質・高解像度を実現
ゼログラフィー方式のプリンターおよび複写機の露光方式には、レーザー光源による「レーザーROS(Raster Output Scanner)方式」と、LED(発光ダイオード)光源による「LEDプリントヘッド方式」があります。「LEDプリントヘッド方式」は製品の大幅な小型化と、機械ノイズのない静音性という利点がありますが、これまで、レーザーROS方式に比べて画像ムラが出やすいという課題がありました。富士ゼロックスでは、独自の高精度光量補正技術と配線数を大幅に削減できる1,200dpi自己走査型LEDを開発し、小型化と高画質を両立するLEDプリントヘッドの実用化に成功しました。その結果、用紙トレイ1段分に相当するスペースを削減し、従来サイズのままフィニッシャーを内蔵する複写機の開発に成功しました。
本LEDプリントヘッドの開発により、これまでのハイエンド機向けの階調再現を提供するデジタルスクリーン(MACS)技術と、高精細かつ滑らかな文字・線を再現する画像処理(IE/EE)技術の両方をオフィス機にも採用することが可能となり、レーザーROS方式と同等以上の高画質を実現しています。
![[写真]レーザー方式(左上)とLEDプリントヘッド方式(右下)の体積比較(イメージ)](pack/images/result_img_05.jpg)
レーザー方式(左上)とLEDプリントヘッド方式(右下)の体積比較(イメージ)


