一体感を醸成する活動
地球環境とともに歩むワーク+ライフスタイルへの取り組み
地球環境保全のため、私たち一人ひとりが行動し、その行動を大きなものへと広げていく。
そうした活動を通じて生まれる連帯感が、社会の持続可能な発展に必要な要素となっていきます。
職場から家庭へと広がる“サステナビリティ”の意識
真に持続可能な発展を実現するためには、環境のために何をなすべきかを自ら考え、行動し、周囲を変えていく「人」の育成が重要です。富士フイルムグループでは、ワーク、ライフの両面から、環境保全のための様々な取り組みを行っており、自然環境に配慮したライフスタイルが職場から家庭へと広がっています。CO2削減や生物多様性保全について、ただ呼びかけを行うだけでなく、具体的な行動やイベントへの参加を促し、自分なりに考える機会を提供することが、富士フイルムグループの環境活動の特徴です。地球とともに歩む生き方は、社員の生き生きとした生活、ひいては、社会全体のクォリティ オブ ライフにつながると確信しています。
※このページはサステナビリティレポート2011の記事内容です。
安全・エコドライブ運動
マイカー通勤車もエコドライブ燃費の「見える化」により意識向上へ
![[写真]講習会では参加者が熱心に聞き入りました](pack/images/index_img_01.jpg)
講習会では参加者が熱心に聞き入りました
富士フイルムグループでは、2008年よりエコドライブ運動を展開しています。これを受け、2009年には富士ゼロックス大阪株式会社が、環境省・独立行政法人環境再生保全機構主催「エコドライブコンテスト」の環境再生保全機構理事長賞を受賞。同社では、社内コンテストを開催するなど、楽しみながらエコドライブに取り組めるよう、独自に環境づくりを進めています。その結果、1年間でCO2排出を約180トン削減、燃費20%削減、約1,100万円相当のコスト削減を達成、自責事故件数は半減しました。この事例により、エコドライブが環境、経営、安全面で優れた効果を上げることが検証されました。
このような質の高いエコドライブを全国的に展開するため、富士フイルムグループは、2010年8月より、対象をマイカー通勤車両約11,000台に広げ、交通事故撲滅への取り組みを加えた新たな「安全・エコドライブ運動」をスタートさせました。
スタートにあたり、富士フイルムグループは環境再生保全機構が行う「一般ユーザーに対するエコドライブの普及による大気汚染の改善手法に関する調査研究事業」のモデル事業者に選定されました。これにより、経済産業省の省エネ対策事業の一環として開発されたエコドライブ支援ウェブサービス「ReCoo(レクー)」が、グループ専用にカスタマイズされ、利用できることになりました。ReCooは、携帯電話やパソコンから給油データと走行距離を登録すると燃費がグラフ化され、ソフトな発進、早めのアクセルオフといったエコドライブの効果が一目でわかるサービスです。
また、富士ゼロックス大阪、ReCooを開発した株式会社アスアのメンバーに協力を仰ぎ、各所でエコドライブの講習会を行いました。その結果、社員からは「運転技術の向上が、燃費とCO2削減につながると明確にわかるのでモチベーションが高まる」「業務中だけでなく、家族と出かけるときもエコドライブを心がけるようになった」などの声があがっています。
エコドライブの効果を上げるためには、息の長い取り組みが必要です。今後も具体的な指標の設定、効果の検証、車両管理システムの改善、モチベーション維持・向上に向けた環境づくりに取り組んでいきます。
生きもの・自然フォトコンテスト
家族とともに、写真文化を通して生物多様性を考える
![[写真]グランプリ受賞作品「恋する白鳥」](pack/images/index_img_02.jpg)
グランプリ受賞作品「恋する白鳥」
富士フイルムグループは、2010年「生物多様性の保全」に関する啓発活動としてグループ会社全社員とその家族を対象とした「生きもの・自然フォトコンテスト」を実施しました。全部で1,093作品が集まり、日本を代表する自然写真家・吉野信氏と古森社長が審査員を務めました。授賞式は同年12月に開催。すべての作品が東京ミッドタウン・本社ギャラリー・ホワイエに展示され、社員だけではなく一般の方々にも生物多様性について考える機会を提供しました。
写真は、刻々と変わりゆく生命の“一瞬”を記録するのに適したメディアです。撮影者が自然の中に身を置き、守り、残さなければならない生きものや自然に触れて観察すること。自然の中で体験した貴重な瞬間、残し続けたい記憶を写真に記録し、伝えること。さらに、写真を鑑賞することで撮影者の気づきや想いを感じとること――これらの機会を提供し、従業員やその家族一人ひとりが生物多様性の保全について考え、自発的な行動を起こすきっかけとなることが、フォトコンテスト実施の目的です。
コンテスト応募者からは「写真に撮った絶景やその感動を次世代に伝え、たくさんの人と共有することが、この素晴らしい自然を守ることにつながるのではないかと感じた」「家族で生きものや自然について話すきっかけになった」などの感想が寄せられました。
富士フイルムグループは、生物多様性保全を含む環境保護活動に積極的に取り組むとともに、これからも写真文化の発展に貢献し、写真の魅力・素晴らしさを伝え続けていきます。
![[写真]FUJIFILM SQUARE(東京ミッドタウン本社)1階ミニギャラリーに展示](pack/images/index_img_03.jpg)
FUJIFILM SQUARE(東京ミッドタウン本社)
1階ミニギャラリーに展示
![[写真]「エコプロダクツ2010」展の富士ゼロックス展示コーナー](pack/images/index_img_04.jpg)
「エコプロダクツ2010」展の富士ゼロックス展示コーナー
VOICE
地球環境保全への働きかけは外へ向けても継続的な取り組みを
![[写真]公益財団法人 地球友の会 代表理事 宮内 淳 氏](pack/images/index_img_05.jpg)
公益財団法人 地球友の会
代表理事
宮内 淳 氏
昨今の日本の社会問題である少子高齢化の時代。お年寄りの面倒を見る家族がどれだけあるのでしょう。またお年寄りの経験を伝承する、もしくは、家族の様々な経験を話し合い、考える場がどれだけ残されているのでしょう。日本は今、家族崩壊の危機に瀕しているのではないでしょうか。
健全な国家を営む上で、自分の家族がうまくいっていること、つまり、家族の幸せが守られていることが、所属している集団において力を発揮する礎となっています。なぜなら集団の最小単位が家族であり、そこでの幸せが所属している集団への健全な活動につながるからです。そんな場だからこそ、経験によって培ってきた知恵や知識を安心して表面に出し、話し合い、考え、伝承され、明日への思いを夢に描くことができます。
富士フイルムグループの取り組む活動は、まさに家族に目を向け、個人から家族、会社、グループ会社と、タイトルにある一体感を一人ひとりに考えさせる素晴らしい取り組みだと思います。成長期から成熟期を迎えた日本が、量から質に変化しなければならないことを気づかせてくれる気がします。
それだけに、この活動を通じて、生活としての質、つまり金銭では推し量れない「家族の幸せ」を考えることへの取り組みを、自社内に留めることなく、日本を「元気に」変えるきっかけになるように、広く「外」へ向かっても働きかけてほしいと思います。
※このページはサステナビリティレポート2011の記事内容です。