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気候変動問題への対応(地球温暖化防止):2007年度の取り組み内容のご紹介

 

生産サイトでの取り組み

国内の主要6工場*1のCO2排出量は、富士フイルムグループ全体(連結)の57%、国内富士フイルムグループの78%に相当します。これら6工場は、天然ガスの導入、コジェネレーション・省エネ設備導入、工程改善などに努めた結果、2007年度までの2年間で、約46億円の金額効果を得ています。現在のところ2010年度には、エネルギー原単位15%強、CO2原単位25%強(対1990年度実績)を大きく超えて達成できる見通しです。
この見通しに加え、今後の事業規模拡大に伴う増産計画、ならびに地球温暖化対策の観点から、高いレベルの目標設定が必要であると判断し、2007年度より「2012年度に対1990年度実績でエネルギー原単位を30%、CO2原単位を40%改善」と大幅に目標を引き上げました。

  • *1 主要6工場:富士フイルム神奈川工場(足柄サイト)、富士フイルム神奈川工場(小田原サイト)、富士フイルム富士宮工場、富士フイルム吉田南工場、富士フイルムオプトマテリアルズ、富士フイルム九州

CO2排出量の推移(国内主要6工場)

[図]CO2排出量の推移(国内主要6工場)

  • 富士フイルム神奈川工場(足柄サイト)、富士フイルム神奈川工場(小田原サイト)、富士フイルム富士宮工場、富士フイルム吉田南工場
  • 富士フイルムオプトマテリアルズ、富士フイルム九州(新規事業の主要工場)

エネルギー使用量の推移(国内主要6工場)

[図]エネルギー使用量の推移(国内主要6工場)

  • 富士フイルム神奈川工場(足柄サイト)、富士フイルム神奈川工場(小田原サイト)、富士フイルム富士宮工場、富士フイルム吉田南工場
  • 富士フイルムオプトマテリアルズ、富士フイルム九州(新規事業の主要工場)

目標達成のために、地球温暖化対策推進委員会を新設

[写真]地球温暖化対策推進委員会

地球温暖化対策推進委員会

地球温暖化対策の最高意思決定機関として、製造部門、生産技術部門、物流部門、総務部門など各組織を管掌するそれぞれの執行役員をメンバーとした「地球温暖化対策推進委員会」を新設しました。主要6工場*2を中心に、それ以外にも生産拠点、物流部門、本社部門(オフィス)、研究部門などの組織が個別の目標と省エネ組織を作り、そこでの活動を推進委員会で報告・討議し、さまざまな活動展開を図っていきます。

  • *2 主要6工場:富士フイルム神奈川工場(足柄サイト)、富士フイルム神奈川工場(小田原サイト)、富士フイルム富士宮工場、富士フイルム吉田南工場、富士フイルムオプトマテリアルズ、富士フイルム九州

省エネ活動展開に、エネルギー使用量の「見える化」を徹底

従来の省エネ設備の導入や、工程改善、エネルギーフロー図による工程の熱解析などに加え、建屋別・工程別のエネギー使用量について詳細にデータ取得できる体制を整え、製造工程のより詳細なエネルギー分析を進めています。エネルギー使用の「見える化」を徹底的に行い、効果の高い対策を拡大して展開しています。

現状と今後の見込み

新規事業であるフラットパネルディスプレイ材料事業(グラフ中の オレンジ色 部分)の拡大により、2007年度は、生産量1.8倍、エネルギー使用量1.6倍、CO2排出量1.5倍となりました(1990年度比)が、省エネ設備導入や省エネ努力によりエネルギー使用量を抑え、天然ガス化によりCO2排出量を、計画的に抑制していきます。なお、主要6工場*3のCO2排出量は、2006年度をピークに減少に転じています。そのうち富士フイルム4工場については、2008年度には、1990年度のCO2排出量を下回る見込みです。海外サイトについては、バイオマスエネルギーの活用などをはじめとし、化石燃料の使用削減に取り組み、国内・海外合わせてCO2削減を進め、地球規模での温暖化ガス削減に寄与していきます。

  • *3 主要6工場:富士フイルム神奈川工場(足柄サイト)、富士フイルム神奈川工場(小田原サイト)、富士フイルム富士宮工場、富士フイルム吉田南工場、富士フイルムオプトマテリアルズ、富士フイルム九州

TOPIC

生産サイトでの取り組み事例(1)
アメリカ工場
FUJIFILM Manufacturing U.S.A., Inc.
温暖化ガス削減の取り組み

[写真]デュアルバーナーシステム(メタンガス+天然ガス)

デュアルバーナーシステム(メタンガス+天然ガス)

アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンウッドにあるFUJIFILM Manufacturing U.S.A.,Inc.では、温暖化ガスの削減に向けてさまざまな取り組みを行っています。下記、事例(A)のプロジェクト稼働などにより、計約15,000トン/年のCO2 の削減を見込んでいます。これは、同工場のCO2排出量の約13%に相当し、CO2価格としては、約330,000ユーロ/年に相当*します。

  • * 2008年3月20日のEU-ETS価格:21.9ユーロ/CO2(トン)で算出

事例(A)埋め立て地のメタンガス有効利用プロジェクト

天然ガスの約30%をメタンガスに置き替え(2009年3月末完成見込み)。このプロジェクト導入によるメリットは、以下の3点です。

  1. 埋め立て地中のガスの悪臭低減
  2. メタンガス(CO2の21倍の温暖化係数)による地域のスモッグ発生や気候変動に与える影響の低減
  3. 天然ガスの使用量削減(発生メタンガスの活用)

メタンガス有効利用プロジェクト 実施前

[図]メタンガス有効利用プロジェクト 実施前

メタンガス有効利用プロジェクト 実施後

[図]メタンガス有効利用プロジェクト 実施後



  事例(A)埋め立て地のメタンガス有効利用プロジェクト 事例(B)ボイラー改良制御系変更などによるボイラーのエネルギー効率向上プロジェクト (A)+(B)合計
CO2削減量 約10,000トン/年
(本プロジェクトを実施しない場合に大気中に放出されるGHGの総量:CO2換算で約90,000トン/年)
約5,000トン/年 約15,000トン/年
投資金額 約280,000ドル 約340,000ドル 約620,000ドル
CO2削減のコスト効果* 約220,000ユーロ/年 約110,000ユーロ/年 約330,000ユーロ/年
  • * 2008年3月20日のEU-ETS価格:21.9ユーロ/CO2 (トン)で算出

TOPIC

生産サイトでの取り組み事例(2)
富士フイルム富士宮工場
天然ガス・コジェネレーション設備の導入

[写真]天然ガス・コジェネレーション設備

天然ガス・コジェネレーション設備

富士宮工場では、より高効率なエネルギー利用となる天然ガス・コジェネレーション設備*(自家発電プラント・発電能力17,250kWh)を導入し、2007年6月より稼働させています。この設備による発電量は、工場で使用する総エネルギーの約1/3を占めています。これまでも天然ガス設備を1基稼働させていましたが、今回の導入により、同工場の天然ガス比率は50%となり、CO2排出量は、2006年度比で13%の削減につながりました。また、発電の効率化により、燃料費削減にもつながっています。

  • * 天然ガスを燃料として、工場内で使用する蒸気と電気をバランス良く発生させ、省エネルギーを図る高効率な熱電供給システム。

天然ガス・コジェネレーション設備の導入

設備投資金額 25億円
年間CO2削減量 47,000トン
CO2価格(仮定*) 1億6000万円
年間燃料費削減効果 約9億円
  • * 2008年3月20日のEU-ETS価格:21.9ユーロ/CO2 (トン)で算出

研究所での取り組み

[写真]太陽光発電と屋上緑化(先進研究所)

太陽光発電と屋上緑化(先進研究所)

2006年4月に開所した富士フイルム先進研究所(神奈川県開成町)では、2007年度までに総投資額16億円を超える以下の12項目の省エネ設備投資を行いました。これにより、大幅なCO2削減を果たしました。
(CO2削減効果は、従来方式との比較で試算)


CO2削減効果

  CO2削減量 CO2削減のコスト効果
2006年度 3,600トン 1,235万円
2007年度 4,000トン 1,370万円
  • * 2008年3月20日のEU-ETS価格:21.9ユーロ/CO2 (トン)で算出

12項目の省エネ設備投資(先進研究所)

  1. 水蓄熱採用による夜間電力の有効利用
  2. 高効率ターボ冷凍機の採用と最適制御運転
  3. NAS電池採用による夜間電力利用
  4. 太陽光発電の採用(70kWh)
  5. 都市ガス全面導入
  6. 屋上緑化による断熱アップ
  7. 反射ガラス・断熱フィルムの採用
  8. 照明制御(人感センサー、Hf蛍光灯の採用)
  9. 超高効率トランスの採用
  10. 高温度冷水搬送の採用
  11. 中央監視によるエネルギー管理
  12. 実験用冷却水循環システム導入による大幅節水

オフィスでの取り組み

富士フイルムグループ全体で、チーム・マイナス6%に参加し、各種啓発活動(クールビズ、ブラックイルミネーションなど)を展開しています。昼休みの消灯、席を離れる際のパソコン電源オフ運動を行っています。設備面の対応としては、東京ミッドタウン本社では、昼休みの照明の自動消灯や人感センサーの導入などで無駄な電気を使わないようにしています。また、西麻布本社においては、冷却水ポンプ制御インバーター化・熱交換器制御インバーター化・冷却ファン台数制御・節水型トイレ・省エネ型エレベーター・BEMS導入などにより、年間128トン(44万円相当*)のCO2を削減しました。

  • * 2008年3月20日のEU-ETS価格:21.9ユーロ/CO2 (トン)で算出

物流での取り組み

富士フイルムホールディングスでは、グループ全体で横断的に物流に関わる下記の4つの施策を実施して、CO2の削減による環境負荷低減に加え、費用の削減によるコストメリットなど大きな成果を上げました。富士フイルムと関係会社では、2007年度は848トンのCO2を削減しました(対前年度比2.7%削減)。

一方、富士ゼロックスでは、複写機と消耗品を全国くまなく顧客に配送するため輸送量が大きな課題でしたが、2007年度は積極的にCO2削減を進め、2007年度で2,799トンのCO2削減につながりました(対前年度比8.6%削減)。今後も、拠点倉庫の統合や各拠点からの配送の共同化、航空輸送での配送の共同化をさらに進めるとともに、航空輸送から海上輸送への転換や、海上輸送の積載効率を向上させるなどのさまざまな施策を国内だけでなくグローバルに推進していきます。物流における富士フイルムグループの2007年度の施策は、次のとおりです。

物流における各種施策

  • 自主削減プロジェクト自主削減プロジェクト
  • 改正省エネ法対応改正省エネ法対応

実施内容 効果内容 CO2削減量
自主削減プロジェクト輸出機能倉庫の統合 ・倉庫面積の削減
・配送の集約化
2,368.17トン
改正省エネ法対応エコドライブの実施 ・運転時、待機時の発生制御 561.36トン
改正省エネ法対応積載率の向上 ・トラック積載率の向上 117.73トン
改正省エネ法対応輸送手段変更(モーダルシフトなど)と配送効率の向上 ・トラック積載率の向上 693.42トン

経済的手法の導入~炭素基金への出資~

[写真]ホンジュラスの水力発電

ホンジュラスの水力発電

[写真]バングラディシュの太陽光発電

バングラディシュの太陽光発電

富士フイルムは、世界銀行が運用する「コミュニティ開発炭素基金(CDCF)」に2005年より参加しており、総計 900万ドルを出資する計画です。同基金は、京都議定書で定められた京都メカニズムを利用して、主にアジア、アフリカ、南米などの開発途上国で中・小規模のCO2削減プロジェクトを数多く実施しますが、その際、インフラ整備や雇用確保などを通してそれぞれの地域便益に資するよう配慮し、環境と社会の両面に貢献していくという運用理念を持っています。

富士フイルムはこうしたCDCFの理念に共鳴して出資しました。この基金には9の政府系機関(主に欧州)と16の民間企業(うち日本企業5)が出資しており、運用方針はこれらメンバーの協議によって決められます。この基金を通して富士フイルムは2012年までに約50万トン分の排出権を取得することが想定され(それ以降も取得予定)、国内での自主的なCO2削減目標を達成するために、自助努力を補完するものとしてこれらを権利行使する可能性があります。

富士ゼロックスは、2004年から「日本温暖化ガス削減基金」(JGRF)に参加しており、総計50万ドルを出資する計画です。同基金は日本で初めての本格的な炭素基金であり、国内33の組織(民間企業31、政府系金融機関2)が出資しています。すでにアルゼンチンの風力発電プロジェクトからの排出権取得が始まっています。

製品での取り組み

デジタルカラー複合機およびプリンターの環境負荷低減(省エネルギー設計)

富士ゼロックスでは、「商品1台当たりの平均電力消費量を1997年を基準として、2005年に半減させる」という目標を掲げて活動してきました。この活動は現在も続けており、その成果を確認する上で、経済産業省主催(当初は(財)省エネルギーセンター主催)の「省エネ大賞」に 1999年より挑戦しています。1999年度には「資源エネルギー庁長官賞」を受賞し、2007年度まで9年連続で受賞し続けています。これは業界初です。

[写真]エコプロダクツ大賞を受賞したApeosPort-III C3300

エコプロダクツ大賞を受賞したApeosPort-III C3300

さらに 2007年度には、デジタルカラー複合機ApeosPort-III C3300/C2200、DocuCentre-III C3300/C2200およびカラープリンターDocuPrint C2250が、「第4回エコプロダクツ大賞」の「経済産業大臣賞」を受賞しました。このシリーズの省エネ性能を、ApeosPort-III C3300と従来機 ApeosPort-II C3300で比較した場合、70%以上*1という大幅な削減をしています。この大幅な省エネルギー化は、ネットワークに接続していてもスリープ時の電力を 2W以下に抑える「スリープ電力低減コントローラー」の開発などにより実現しました。また、環境に配慮し、樹脂部品の一部に植物由来成分を 30%以上含むバイオマスプラスチックを使用しています。これは、従来のプラスチック(ABS樹脂)を使用する場合に比べ、CO2排出量を約 16%削減することが可能です。

  • *1 国際エネルギースタープログラムで定められた1週間の標準消費電力量(TEC値)による比較。ApeosPort-ⅢC3300:2.6kW/週ApeosPort-II C3300:10.1kW/週

前機種との消費電力の比較

[図]前機種との消費電力の比較

  消費電力量/年 電気料金/年*
ApeosPort-II C3300 525kWh 10,500円
ApeosPort-III C3300 135kWh 2,700円
  • * 20円/kWhとして算出

関連情報

クォリティ オブ ライフ向上のために。わたしたちの企業理念をご紹介します。

公正な企業活動を営むための5つの原則。

グループ全体で、製品・サービス・企業活動における高い「環境品質」を目指しています。

富士フイルムグループのイメージングソリューション、インフォメーションソリューションをリードする事業会社。

富士フイルムグループのドキュメントソリューションをリードする事業会社。



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