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富士フイルム神奈川事業場 IMSの認証取得

 

[写真]足柄サイト

富士フイルム神奈川工場(足柄サイト)

[写真]小田原サイト

富士フイルム神奈川工場(小田原サイト)

フラットパネルディスプレイ材料、記録メディア、写真感光材料などの主力研究開発・生産拠点である富士フイルム神奈川事業場(*1)は、「品質(ISO9001(*2))」、「環境(ISO14001(*3))」および「労働安全衛生(OHSAS18001(*4))」の3つのマネジメントシステムを「統合マネジメントシステム(IMS)」として構築し、ISO第三者審査登録機関である財団法人日本品質保証機構(JQA)からの認証を取得しました。従業員数4,000人を超える大規模な生産拠点でのIMSの認証取得は、富士フイルム神奈川事業場が日本で初めてです。

これまで、富士フイルムグループでは、富士フイルムおよび関係会社の本社・営業/販売部門から段階的に、事業内容に合った複数のマネジメントシステムを統合することにより、「製品品質の向上」「環境配慮」や「労働安全衛生管理の充実」を推進してきました。さらに、「業務システムの効率化」や、「コミュニケーションの継続的改善」などを効率的に推進、全事業の共通の課題である「顧客満足」の向上を目指すべく、IMSを運用し活用してきました。

[写真]IMS運用証明書

IMS運用証明書

今回、これまでのIMS導入成功例を生産拠点にも展開すべく、富士フイルムグループの国内最大級の生産拠点である富士フイルム神奈川事業場を対象に、事業場の状況に即したIMSの運用に向けて、2008年4月から取り組みました(*5)。その結果、2009年11月にIMSの運用がJQAにより証明されると同時に、『統合マネジメントシステムとして品質、環境、安全をバランスよく設定し、継続的に効果のある改善が行われている』と評価されました。これは、設備の立ち上げを行う際に品質や環境に配慮すると同時に、設備の安全の確保や作業時のリスクアセスメントも含めた全体の活動を決めていくなど、バランスの取れた課題設定と遂行を可能にしたことによります。この様な評価をいただいたことに加えて、富士フイルム神奈川事業場では、IMSの運用によって、重複する組織運用の無駄を省くことができ、管理手順の統一化・総合化・簡素化も実現、活動の効率化とスピードアップにつながっています。

  • *1 富士フイルム神奈川事業場:富士フイルム神奈川工場および関連会社6社を含む17部門のこと。
  • *2 ISO9001:品質マネジメントシステムの国際規格。国際標準化機構により1987年に初版が制定された。トップマネジメントの下、品質における方針・目標管理、プロセスアプローチ、経済的改善、顧客満足などを継続的に改善することを特徴とする。富士フイルム神奈川事業場では、1992年9月に認証取得。
  • *3 ISO14001:環境マネジメントシステムの国際規格。国際標準化機構により1996年に制定。組織の事業活動により発生する環境への影響を、方針・目標を定めて環境への負担を低減するための活動を行う。富士フイルム神奈川事業場では、1996年12月に認証取得。
  • *4 OHSAS18001:労働安全衛生マネジメントの規格。BSI(英国規格協会)を中心としたコンソーシアムを通じて規定され、2007年版から仕様から規格になり、組織の活動に伴う安全衛生に関するリスクを継続的に低減・改善することを特徴とする。富士フイルム神奈川事業場では、今回新たにマネジメントシステムを導入。
  • *5 研究開発部門などの一部は、ISO9001対象外です。

富士フイルム神奈川事業場のIMS認証取得までの流れ

富士フイルム神奈川事業場のIMS(以下、神IMSとする)は、2008年の4月からその導入に向けて検討を開始、約1年半の期間をかけて約60名の協力の下で本格的な運用に向け準備してきました。2009年11月13日、JQAより神IMSの運用証明書が発行され、富士フイルム神奈川事業場は、IMSの認証を取得しました。

2008年4月 富士フイルム本社のIMS推進部門から、富士フイルム神奈川事業場でのIMS運用が提案される
2008年5月~8月 ワーキンググループ(3回開催)にて、IMSの導入を検討する
2008年9月 富士フイルム神奈川事業場において、IMSの導入が承認される
2008年10月 神IMS導入準備委員会にて、神IMSの導入について検討を開始する
2008年11月 神IMS推進委員会と、神IMS推進事務局を設置する
2008年12月 神IMSの適用範囲を決定する/神IMSマニュアル(ver.0)を作成する
2009年1月 神IMS委員会発足会を実施する
2009年2月~3月 神IMS運用体制(組織・委員選出)を整備し、2009年度神IMS方針、重点課題を策定する
2009年4月 神IMSをキックオフ
2009年6月 神IMSの認証取得に向け、新たに取得する「OHSAS18001」の運用状況の現地調査をおこなう
2009年9月 JQAによる「OHSAS18001」の第1次審査を受審する
2009年10月 JQAによる神IMSの審査を受審する
2009年11月 JQAより、神IMSの運用証明書が発行される(IMSの認証取得)

関係者のコメント

富士フイルム神奈川事業場 IMS委員会委員長

富士フイルム 執行役員 神奈川工場長
関口伸永

[写真]富士フイルム 執行役員 神奈川工場長 関口伸永

富士フイルム神奈川事業場では、マネジメントシステムを統合し、1つの推進体制となったことで、品質・環境・労働安全衛生に関するバランスのとれた課題設定が行えるようになりました。また、効率化により内部監査の工数を70%削減しました。現場サイドの資料作成などの負荷も大幅に減っています。これからは、IMSの仕組みを日常業務に定着させ、実務の中で改善活動につなげていくことを目指していきます。

富士フイルム神奈川事業場 IMS事務局

富士フイルム 神奈川工場 事務部安全衛生グループ課長
鎌田光郎

[写真]富士フイルム CSR推進部環境・品質マネジメント部 技術担当部長 本田孝篤

工場および関連会社6社を含む17部門、4000人の大規模生産拠点として、IMSの認証取得は前例のない取り組みであり、導入検討段階からすべて手探り状態で進めてきました。すべての部門に共通である基盤の強化に狙いを定め、富士フイルム神奈川事業場独自の方法を決定したことが大きなポイントだったと思います。事業部門の代表者をメンバーとしたIMS委員会を作り、担当事業をこえて議論し決定していく体制を整え協力を得て、一緒に難問にチャレンジできたことが今回のIMS認証取得につながりました。

富士フイルムグループのIMS推進および本社グループ事務局

富士フイルム CSR推進部 環境・品質マネジメント部 技術担当部長
本田孝篤

[写真]富士フイルム CSR推進部環境・品質マネジメント部 技術担当部長 本田孝篤

富士フイルムグループでは、マネジメントシステムの効率的運用を目指し統合化を進めています。今回、富士フイルム神奈川事業場は、富士フイルムグループのIMS認証活動母体としては5番目であり、生産拠点としては国内最大の規模です。過去のISOマネジメントシステムの良いところは生かし、本業に根づく仕組みとして短期間で構築し認証に至ったことはすばらしいと感じています。富士フイルムグループのIMS推進は、単なる規格の統合運用ではなく本業に密着し、企業の究極の目的でもある「顧客満足度」の向上を目指し、「業務変革」をしていくものとして取組んでいます。富士フイルムの富士宮工場と吉田南工場ではすでに今回の知見を活かしてIMS構築がスタートし、さらにグループ会社などへの拡大や他の規格統合についても進めています。

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