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【重点課題2】多様な人材の育成と活用:2015年度の活動「人材育成」

 

※このページはサステナビリティレポート2016の記事内容です。

富士フイルム

富士フイルムは人材育成を大変重視しています。具体的には、社員一人ひとりが自己成長に向けて闘う気概をもち、市場価値の高い強みを身につけ、多様な個性を発揮できるプロフェッショナルとなること、そして、上司も部下の育成に真剣勝負で臨む風土の醸成を目指しています。そのため、新入社員からマネージャー層まで、各々の役割強化を狙いとし、節目節目で強みを伸ばすキャリア支援の研修を行っているほか、リーダー育成も体系的・計画的に行っています。例えば、入社3年目までの若手社員に対しては、何事からも謙虚に学ぶ姿勢をもち、仕事に対し、情熱やエネルギーを注ぎ、成長につながるような行動目標を定め、先輩社員がしっかりフォローする育成を行っています。マネージャー層に対しては、より良い方向に向けて大きく根本的な変革を起こし、チーム力を高めながら課題をやり抜く力の強化を行っています。

また、R&D、生産、販売マーケティング、スタッフなど、それぞれの組織・機能で働く上で必要な基盤スキルや、技術・技能を身につけられる研修を展開しています。これらは、ビジネススキルやそれぞれの現場で必要な専門力などを、基礎から応用まで体系的に、自ら学ぶことができる様々な研修プログラムであり、こうしたOFF-JTの研修とOJTによる職場での指導とをしっかりリンクさせ、業務能力の向上を図っています。

さらに、グローバル市場でのビジネス拡大にあたり、「グローバルなスキルとマインドの計画的育成」、「グローバルに勝負できる力の創出」を基本に、グローバル人材育成のための取り組みを実施しています。日本人社員には海外赴任予定者向けの事前研修、実地で経験を積む海外派遣型など計画的、実践的に研修を実施する一方、海外の現地法人社員向けの研修も実施しています(図参照)。また、優秀な人材が国籍・性別などに関係なく、ワールドワイドに適材適所を実現するグロ―バルな人事を目指し、優秀人材を計画的に発掘・育成・登用するための仕組みの構築にも着手しています。北米・欧州・中国・アジアパシフィックの各地域において人事担当者を集めた会議を実施しながら、グローバルな視点での人材の把握・選抜・育成・人材プールに向けて、具体的な施策を展開中です。

富士フイルムの人材育成マップ

[画像]富士フイルムの人材育成マップ

富士フイルムのグローバル人材育成研修

[画像]グローバル人材育成研修

今後の進め方

今後も、世界各国の社員が有機的なつながりを持ち、グローバル市場でのビジネス拡大に取り組んでいける基盤整備を進めていきます。

富士ゼロックス

[画像]2015年度 オール富士ゼロックス マネジメント力強化研修受講者 約800人

富士ゼロックスは、事業や市場の環境変化に対応し継続した高い価値を創造するために、従業員一人ひとりが「成長と変化に挑む」ことを体現し「自ら考え、行動する人材」となるよう人材育成を行っています。そのために、ローテーション等で多様な経験を与え、従業員一人ひとりが自発的に自分の能力(コンピテンシー)を伸ばし、成長を実感できるキャリア育成を支援するとともに、「自ら考え、行動する人材」を評価、早期任用しています。さらに、挑戦を称える組織風土の醸成に向けたマネジメント研修、問題解決力を強化する研修、グローバル対応人材の育成など様々な施策を行っています。

2015年度は、前年度に開始した組織風土変革の要となる「オール富士ゼロックスマネジメント力強化研修」を、3カ年計画で本格展開し、約800人に対して実施しました。今後、累計1,500人を対象に実施する予定です。また、自ら課題解決を行うための能力を育てる問題解決研修については、海外現地法人への展開も進めています。

グローバル人材の育成については、次世代リーダーに対するグローバル研修を継続的に行っているほか、海外現地法人の幹部候補育成のため、日本国内への長期業務研修や大学院への留学も強化しました。2015年度は、2014年度の1人から4人へと増加しています。さらに、国内社員のグローバル対応力強化に向けた外国籍人材の獲得・活用を目的に、技術系の著名な海外大学と連携しインターンシップを実施しています。2015年度は中国4名、オーストラリア1名、インド4名の計9名の学生を受け入れました。

そしてこれらの、変革を担う人材育成の加速や適材適所実現のため、国内関連会社・販売会社を含めた国内全社約23,000人の人事制度・教育制度を共通化するとともに、人材データベースと人事システムの統合を進めました。

富士ゼロックスの目指す人材像

[画像]富士ゼロックスの目指す人材像

富士ゼロックス 従業員教育

[画像]富士ゼロックス 従業員教育

今後の進め方

統合した人事・教育制度及び人事情報システムを活用し、人材活用の機動性を高め、海外を含めた富士ゼロックスグループ全体を活躍の場ととらえて、人材の活用を強化していきます。また、チャレンジする組織風土への改革を進めるため、より挑戦する人材を評価、表彰するとともに、マネジメント力強化研修を継続展開していきます。

※このページはサステナビリティレポート2016の記事内容です。


   
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