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【重点課題3】CSR視点でのバリューチェーン・マネジメントの強化 : 2014年の活動「生物多様性の保全」

 

※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。

[画像]「私の自然観察路コンクール」の継続2014年で30年(富士フイルム)2014年度末まで「自然観察指導員講習会」に参加した社員400人以上(富士ゼロックス)


生物多様性の保全

[写真]2010年度より富士フイルム九州が活動を続けている「水田お助け隊」

2010年度より富士フイルム九州が活動を続けている「水田お助け隊」

富士フイルムグループは、創業当初より、写真フィルムの製造に多くの水ときれいな空気を必要としていたことから、「環境配慮・環境保全は、企業の根幹を成す」という考え方に基づき、様々な環境保全活動に取り組み、生物多様性の維持・保全にも努めています。2009年6月にはグループ共通の取り組み方針を明確化し、富士フイルムグループ「生物多様性の保全に関する基本認識と行動指針(略称「生物多様性方針」)」を制定しました。同方針に基づき、富士フイルム、富士ゼロックスそれぞれで、事業と関連づけた種々の生物多様性保全への取り組みを進めています。

具体的な活動としては、富士フイルムでは環境配慮設計規則への生物多様性保全の組み込み、富士ゼロックスでは生産開発事業所の生物多様性保全のための土地利用調査実施などがあります。また2012年には、それまでの活動全体を「事業場」「製品」「社会貢献」「コミュニケーション」の4つの軸で整理・体系化し、事業と関連づけた生物多様性保全活動を着実に進めています。

2014年度は「遺伝資源へのアクセスとその利用から得られる利益配分(ABS:Access and Benefit-Sharing)」に関する「名古屋議定書」の対応として、経産省のタスクフォース委員会に新たに参画し、最新情報収集に努めました。また富士ゼロックスでは、重要な商材である「用紙」について「責任ある用紙調達委員会」を継続開催、お客様に安心してお使いいただける用紙の提供体制を再確認するとともに、海外の用紙調達先監査についても見直しを進めています。

生物多様性への取り組み経緯

[画像]生物多様性への取り組み経緯

生物多様性保全のための主な活動

各工場における水資源保全活動
自然観察指導員講習会の共催
2001年度より富士ゼロックスが公益財団法人日本自然保護協会と共催し、過去400名以上の社員が参加
モニタリングサイト1000への支援
哺乳類調査で使用するセンサーカメラ用の高感度ネガフィルムを2007年から提供
水田お助け隊
南阿蘇村の地下水保全・景観維持のための地域協働活動。2010年度より富士フイルム九州が参加
次世代向け生物多様性保全教育に関わるNPO/NGOへの事業支援
聞き書き甲子園、わたしの自然観察路コンクール、環境日記みどりの小道 他
「生物多様性アクション大賞」への支援
「国連生物多様性の10年日本委員会」が主催する同大賞の受賞者に「富士フイルム賞」(デジタルカメラ)提供

今後の進め方

今後も「名古屋議定書」発効に向けて、日本の国内手続き制度も踏まえた確実な対応策構築を進めていくとともに、用紙調達先の管理を強化していきます。

※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。


   
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