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【重点課題3】CSR視点でのバリューチェーン・マネジメントの強化

 

[図]推進方針3 重点課題3

※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。

基本的な考え方

[画像]富士ゼロックスの「取引先様向けCSRに関するマネジメント・ガイドライン」と「CSRセルフチェックリスト」

富士ゼロックスの「取引先様向けCSRに関するマネジメント・ガイドライン」と「CSRセルフチェックリスト」

富士フイルムグループでは、企業のもつ社会的責任や企業倫理の重要性を認識し、調達においてもCSRに配慮した「富士フイルムグループ 調達方針」を掲げ、その実現に努めています。

グループとして、事業活動を通じてお取引先とともに発展していくことを目指し、公平で公正な取り引きを実践するとともに、特にサプライチェーンにおけるCSR推進の重要性について、お取引先にもご理解いただくことでパートナーシップを強化しつつ、さらなるCSRの向上に努めています。

目標

  1. 重点調達先のCSR実態把握および当社からの期待周知、改善要請
  2. 調達における生物多様性に関する法制化へ確実に対応

トピックス

電子機器・材料業界におけるCSR調達を推進する富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズ(FFEM)

近年、企業のCSR活動として責任ある調達活動が重要視されています。特に電子機器業界は、2004年にEICC®(電子業界CSRアライアンス)行動規範※が策定されたこともあり、CSR調達を基盤にしたサプライチェーン管理が国際標準として浸透しつつあります。

富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズ(FFEM)は、半導体関連プロセス材料事業をグローバルに展開しています。日本を含むアジア拠点に加えて、欧米にも開発・製造・販売ネットワーク基盤をもつことから、数年前から特に海外のお客様からの監査が急増しています。書面監査が中心ですが、すべてEICC®のツールで共通化されているわけではなく、なかには700項目にも及ぶ質問に回答するケースもあります。また日本企業の雇用慣行や労使関係が、グローバルスタンダードと一致しない部分もあり、当初は質問内容の主旨が把握できないなど、対応が大きな負担となっていました。現在では、多くの監査に対応することでチェック内容への理解が進み、改善活動や負荷軽減につなげています。2014年度は、品質やCSRに関する訪問監査7件(海外6件、国内1件)、書類監査66件に対応しました。

一方でFFEMは、サプライヤーであると同時に自らもサプライチェーンを管理する立場にあり、自身のサプライチェーンマネジメントもEICC®の重要な監査項目となります。FFEMでは、原材料を購入する国内サプライヤーの120以上のサイトを対象に監査を実施していますが、2014年度は事業所ごとにバラバラだった監査ツールを共通化し、そのツールを使い、15社への訪問監査を実施しました。監査ツールを共通化することでサプライヤーの負荷を軽減するとともに、海外のお取引先への訪問監査を海外のグループ会社で実施するなど、一歩進めたグローバルなサプライヤー管理を行っています。今後は、富士フイルムグループ全体でFFEMのノウハウや情報の共有化を図り、サプライヤーとお客様双方に配慮したCSR調達を目指します。

※EICC®(Electronic Industry Citizenship Coalition®):電子産業のサプライチェーンの労働環境が安全であること、そこで働く従業員が敬意と尊厳をもって処遇されること、そしてその業務が環境責任と企業倫理に則って遂行されることを目的とした統一基準を定めるもの

FFEMのグローバルなサプライヤー管理体制

[画像]富士ゼロックスの「取引先様向けCSRに関するマネジメント・ガイドライン」と「CSRセルフチェックリスト」

   
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