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【重点課題3】CSR視点でのバリューチェーン・マネジメントの強化 : 2015年の活動「生物多様性の保全」

 

※このページはサステナビリティレポート2016の記事内容です。

[画像]審査委員賞 生物多様性アクション大賞2015(富士ゼロックス)


生物多様性の保全

富士フイルムグループは、創業当初より、写真フィルムの製造に多くの水ときれいな空気を必要としていたことから、「環境配慮・環境保全は、企業の根幹を成す」という考え方に基づき、様々な環境保全活動に取り組み、生物多様性の維持・保全にも努めています。

2009年6月にグループ共通の取り組み方針を明確化し、富士フイルムグループ「生物多様性の保全に関する基本認識と行動指針(略称「生物多様性方針」)」を制定しました。2012年にはそれまでの活動全体を「事業場」「製品」「社会貢献」「コミュニケーション」の4つの軸で整理・体系化した上で、富士フイルム、富士ゼロックスそれぞれで、事業と関連づけた種々の生物多様性保全への取り組みを進めています。

富士フイルムでは「生物多様性保全」の視点を入れた設計規則に基づく評価を継続し、環境に配慮した製品づくりに取り組んでいます。また2015年度も「遺伝資源へのアクセスとその利用から得られる利益配分(ABS : Access and Benefit-Sharing)」に関する「名古屋議定書」の対応として、経済産業省のタスクフォース委員会に2014年度に続き参画し、日本の国内措置検討状況や海外法制化動向など、最新情報収集に努めました。富士ゼロックスでは、重要な商材である「用紙」について、生物多様性保全に配慮する取引基準に基づく調達を行うとともに、毎年、「責任ある用紙調達委員会」にて、お客様に安心してお使いいただけるよう、用紙調達基準の順守状況の再確認も行っています。本取り組みは、生物多様性保全に向けて持続可能な用紙調達を実現している良事例として評価され、生物多様性アクション大賞※2015「審査委員賞」を受賞しました。

※生物多様性アクション大賞:「国連生物多様性の10年日本委員会」主催。「MY行動宣言5つのアクション」に貢献する取り組みを表彰し、積極的な広報を行い、生物多様性の主流化を目指すもの。2013年開始。

生物多様性への取り組み経緯

[画像]生物多様性への取り組み経緯

生物多様性保全のための主な活動

各工場における水資源保全活動
自然観察指導員講習会への参加
2001年度より富士ゼロックスが公益財団法人日本自然保護協会と共催するなどで、過去400名以上の社員が参加
モニタリングサイト1000への支援
哺乳類調査で使用するセンサーカメラ用の開発支援
水田お助け隊
南阿蘇村の地下水保全・景観維持のための地域協働活動。2010年度より富士フイルム九州が参加
NPO法人などとの連携
「生物多様性アクション大賞」への支援
「国連生物多様性の10年日本委員会」が主催する同大賞の受賞者に「富士フイルム賞」(デジタルカメラ)提供

今後の進め方

今後も環境配慮設計や、地域での各種活動を継続していきます。また「名古屋議定書」に対する日本国内の制度も踏まえた確実な対応策構築や、用紙調達先の管理強化を進めていきます。

※このページはサステナビリティレポート2016の記事内容です。


   
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