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CSR計画立案の背景とマテリアリティ

 

※このページはサステナビリティレポート2018の記事内容です。

社会的背景と考え方

長期目標の設定

[図]SDGs

昨今、持続可能な開発目標(SDGs(*1))やパリ協定(*2)など、社会課題解決を目指した国際的な長期目標が相次いで発表されています。その中で、持続可能な社会を実現するための社会課題解決のプレーヤーとして、企業への期待がますます高まっています。今回のCSR計画「Sustainable Value Plan 2030(SVP2030)」では、こうした背景から、SDGsやパリ協定など、グローバルな社会課題解決に向けた目標達成への貢献を目指し、2030年度をターゲットとした長期目標を設定しました。

2014年度~2016年度の中期CSR計画「Sustainable Value Plan 2016(SVP2016)」では、CSRを法令順守という受け身ではなく、社会課題の解決と事業成長の機会ととらえ、「事業を通じた社会課題の解決」という目標を明確に宣言しました。その姿勢は、社外からも高く評価されています。しかし、「社会課題の解決」という大きな目標に対して、中期計画の3年という周期で成果を出していくことは簡単ではありません。そのため、今後の活動継続と同時に、目標設定の発想を転換する必要があると考えました。

SVP2030は長期計画としたことで、フォアキャスティング(積み上げ方式)ではなく、未来のあるべき姿から落とし込んだバックキャスティングによる目標設定が可能となり、よりチャレンジングな施策も取り入れています。

また、グローバル企業として果たすべき社会的責任を明確にするために、SDGsの17目標・169ターゲットについて、富士フイルムグループの事業機会と社会への負荷について検討しました。その結果、SDGs達成に向けて大きく貢献できる目標を17の中から9つ特定し、具体的な取り組みを目標に盛り込みました。

[図]富士フイルムグループが貢献する目標

※1 SDGs(Sustainable Development Goals):2015年に国連総会で採択された、2030年までに国際社会が社会課題として取り組むべき持続可能な開発目標。貧困、不平等・不正義の是正、健康、教育、働きがい、気候・環境など17の目標と169のターゲットが定められている

※2 パリ協定:2015年にパリで開催された第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な合意協定。地球の気温上昇を産業革命前から2℃未満に抑えることが掲げられている

6分野・15重点課題の位置づけ

SVP2016では、「事業を通じた社会課題の解決」(機会)と「事業プロセスにおける環境・社会への配慮(環境・働き方など)」(リスク)を分けて重点課題を設定しましたが、SVP2030では、「環境」「健康」「生活」「働き方」の各分野の中で社内外両面の影響を考慮しています。例えば「環境」の「1.気候変動への対応」では、当社グループの事業活動によるCO2排出量の削減とともに、環境性能に優れた製品・サービスを開発・普及させることで社会でのCO2排出量を削減するとして、機会とリスクの両面からの目標を掲げています。

さらに、グローバルに事業を推進していく上で、サプライチェーン全体にわたる環境・倫理・人権などのCSR基盤強化に加え、オープン、フェア、クリアな企業風土のさらなる浸透を目指すガバナンス強化を盛り込み、企業活動全体で取り組む6分野・15重点課題を設定しました。

これらのうち、「環境」分野では、2030年度までに達成する具体的な数値目標を設定しています。CO2については、「自社製品のライフサイクル全体での排出量2013年度比30%削減」と同時に、「自社製品・サービスの普及による社会でのCO2排出削減量5,000万トンへの貢献」に取り組みます(この5,000万トンの削減により、2017年度から2030年度までに当社グループが排出するCO2累積量と同等レベルをオフセットします)。水資源についても、グループ全体の水投入量を2013年度比30%削減し、2030年度に3,500万トン以下に抑制するとともに、水処理に活用される高機能材料やサービスなどを提供することにより、2030年度には社会で年間3,500万トンの水処理に貢献していきます(この3,500万トンも、事業活動による環境負荷と同等レベルの環境貢献にあたります)。

なおこのCO2排出削減目標は、パリ協定の「2℃目標」を達成するために科学的に根拠ある水準であると認められ、国際的なイニシアチブである「SBTイニシアチブ」の認定を受けています。

2030年の目標達成に向けて

SVP2030で掲げている長期目標は、現在の事業活動を起点に考える従来の「インサイドアウト」の視点から一歩進めて、「社会課題」を起点に、事業のあるべき姿・製品・サービスを考えていくという「アウトサイドイン」の発想から生まれました。持続可能な社会を実現するために、どのような製品・サービスが必要で、そのためにはどのような技術が求められるのか。製品・サービス(=アウトプット(*3))の先にある富士フイルムグループの持続可能な社会への貢献(=アウトカム(*4))を形にしたのがSVP2030であり、自社グループの成長と社会課題解決をともに成し遂げることが最終的な目標です。

今後は、SVP2030の目標達成に向けて、社会の変革をリードする製品・サービス・技術開発によって新たな価値を創出することで、社会課題の解決により一層貢献すると同時に、企業価値向上を図っていきます。

※3 アウトプット(Output): 組織や事業の活動がもたらす製品、サービスなど

※4 アウトカム(Outcome): 組織や事業のアウトプットがもたらす変化、便益、学びその他効果

SVP2030 重点課題の位置づけ

SVP2030の特徴

●長期目標(2030年度)の設定

  • 社会課題の解決を長期視点でとらえ、全社員のイノベーションにより、社会へ変革を促す企業を目指す。
  • 国際的な社会課題の目標(パリ協定、SDGsなど)の基準年である2030年をターゲット年度とする。

●地球規模の環境課題は、2030年度に向けた数値目標を設定

●「環境」「健康」「生活」「働き方」の4分野に「サプライチェーン」「ガバナンス」を加え、15重点課題を設定

  • 「事業を通じた社会課題の解決」と「事業活動により生じる負荷の軽減」の両面を考慮し、重点分野を再設定した。
  • グローバル企業として、社会や顧客から、サプライチェーン全体にわたるCSR視点(環境・倫理・人権等)での管理強化を求められており、「サプライチェーン」を重点分野に据えた。
  • オープン、フェア、クリアな企業風土のさらなる浸透を目指し「ガバナンス」を重点分野に加えた。

重点課題(マテリアリティ)の策定プロセス

【STEP1】 基本方針の明確化

SVP2016におけるCSR活動を振り返るとともに、気候変動への対応等、世界的な潮流を踏まえ、SVP2030で重点的に取り組むべき課題を導き出しました。結果として、SVP2016で取り組んだ「社会課題の解決を事業成長の機会ととらえ全社で取り組む」という視点をさらに進化させ、「社会課題解決に向け、グローバル企業として貢献できることを長期視点でとらえ、目指す姿を明示する」ことを、基本的な方針としました。

[図]STEP1 基本方針の明確化

バリューチェーン全体にわたる事業プロセスにおける影響の検討(例:環境)

[図]STEP1 基本方針の明確化

※ SDGコンパスを参考に、事業プロセスにおける負の影響と事業を通じた社会貢献の正の影響の両面から重点課題を検討

【STEP2】 事業戦略を踏まえた社会課題の抽出

社会課題抽出にあたっては、ISO26000やGRIガイドラインといった各種指標などからリストアップした約130項目の社会課題に、パリ協定の目標やSDGsの169ターゲットなど、長期視点で取り組むべき社会課題の観点を加えました。また、すべての事業部と社会課題解決に向け貢献の可能性について協議、それぞれの事業部で該当する技術、製品、サービスの洗い出しを再度行いました。

主なCSR課題一覧表(PDF:116KB)

【STEP3】 重要性評価

「事業を通じた社会課題の解決」と、「事業活動により生じる負荷の軽減」の両面からアプローチしました。

(1)事業を通じた社会課題の解決

貢献の可能性をもつ当社の技術、製品、サービスと、社会課題をマトリックスに整理。マトリックスから社会課題解決への貢献の可能性と社会に与える影響の大きさを評価し、重点的に取り組むべき社会課題を特定しました。

[図]社会課題と当社の事業・製品・技術等の関連

社会課題と当社の事業・製品・技術等の関連

重点分野/重点課題

  • 環境
    • 地球温暖化
    • 資源循環
    • 製品・化学物質の管理
  • 働き方(健康)
    • 多様な人の活用と育成
  • バリューチェーンでの取り組み
  • ガバナンス
    • コンプライアンス・リスク管理

(2)事業活動により生じる負荷の軽減

社会の声の代表としてCSR有識者の(株)イースクエアに参加いただき、抽出した社会課題を社会視点(社会が考える当該課題の重要度、当社グループに取り組みを求めているか)と自社視点(事業戦略やブランド、レピュテーションへの影響)の2軸で評価し、5段階でマッピング。双方で4以上に評価された課題をまとめて整理、当社グループの課題推進にふさわしい表現に見直し、重点課題として設定しました。

[図]重点課題抽出のための重要性評価マップ

重点課題抽出のための重要性評価マップ

重点分野/重点課題

  • 環境
    • 地球温暖化
    • 資源循環
  • 健康
    • アンメットメディカルニーズへの対応
    • 医療アクセスの向上
  • 生活
    • 安全安心な街づくり
    • 心の豊かさ
  • 働き方(健康)
    • 働きがいに繋がる働き方

【STEP4】 計画立案とレビュー・承認

 設定した重点課題に対し、各課題を推進する事業会社の関連部門が中心になり、長期目標の進捗を図る指標を検討、地球規模の環境課題については2030年に向けた数値目標を設定しました。SVP2030の重点課題は、富士フイルムホールディングス社長を委員長とするCSR委員会にて審議され、確定しました。今後はSVP2030の達成に向けて、中期経営計画を立案する3年ごとに見直し、PDCAサイクルを回しながら全社一丸となって活動していきます。

[図]富士フイルムグループ SDGsへの取り組み(SVP2016との関係性)

富士フイルムグループ SDGsへの取り組み(SVP2016との関係性)

※このページはサステナビリティレポート2018の記事内容です。

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