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健康

 

※このページはサステナビリティレポート2017の記事内容です。

<トピックス1>日本式医療の国際展開
新興国の医療課題解決に向けて政府事業に参画

[画像]重点課題3

[写真]本事業のオープニングセレモニー

本事業のオープニングセレモニー

[写真]ロシアでのシンポジウムでは、日本から医師、放射線技師を派遣し、発表やワークショップを実施

ロシアでのシンポジウムでは、日本から医師、放射線技師を派遣し、発表やワークショップを実施


富士フイルムグループは、製品の普及だけではなく、新興国に日本式医療を展開することで、医療課題解決のための医療技術向上のサポート・人材育成を行ってきました。この日本式医療の国際展開(アウトバウンド事業)について、2013年からは、政府の実施する官民連携事業を活用することで強力に推進。経済産業省「医療技術・サービス拠点化促進事業」、厚生労働省「医療技術等国際展開推進事業」など多くのプロジェクトに参加しています。

●ロシアにおける乳がん検診システム改善プロジェクト

ロシアでは、女性が罹患するがんとしては乳がんが一番多く、がんによる死亡率も乳がんが1位となっています。乳がんによる死亡率を下げるためには、検診などを通じて早期発見し治療につなげることが重要ですが、ロシアでは乳がん検診の受診率が低い状況でした。この状況を改善するため、モスクワ市内の女性のがん専門診断・治療施設Woman Health Center(WHC)と協力し、ロシアの乳がん検診システムの改善・普及拡大を目的に本事業を企画立案・実施しました。

今回は、①WHCに当社の最新デジタルマンモグラフィ“AMULET Innovality”を導入し、リファレンスサイトを構築、②日本とロシアの医師・放射線技師の交流、③日本式啓発活動の有効性検証、を実施。この結果、従来のアナログマンモグラフィをデジタルマンモグラフィに代替することで、検診精度の向上や効率化に貢献することを実証。また、日本とロシアの交流によって、単に医師・技師の診断・撮影技術をアップさせるだけではなく、日本で行われているチーム医療の重要性も認識され、今後の医療発展に向けての方向性が示唆されました。

なお富士フイルムは、2016年12月にロシア有数の製薬企業であるR-Pharm JSCと、ヘルスケア領域を中心に包括的な事業提携を進めることで合意。今後は同社と協業し、医療課題解決に貢献すべく、ロシアでのヘルスケア事業の拡大を図っていきます。

アウトバウンド事業への取り組み

※富士フイルムグループが代表団体となるもの

2015年度 フィリピンにおける日本のPACS拠点設立プロジェクト
ブラジルにおける次世代がん検診センター設立プロジェクト
メキシコ公的医療機関における医療IT研修
2016年度 ベトナムにおける日本式医療ICT化推進プロジェクト
ロシアにおける乳がん検診システム改善プロジェクト
タイにおける乳がん検診導入に向けた認定制度と精度管理の普及促進プロジェクト

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