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健康

 

※このページはサステナビリティレポート2017の記事内容です。

<トピックス2>再生医療
iPS細胞を用いた再生医療製品の研究開発を加速

[画像]重点課題3

[図]2014-2016年活動経過

富士フイルムグループは、有効な治療法が見つかっていない疾病治療の解決策として、再生医療に取り組んでいます。2016年は米国子会社のCellular Dynamics International, Inc.(CDI社)を通じて、iPS細胞を用いた細胞治療の研究開発を推進しました。加齢黄斑変性においては、NEIと共同研究開発を実施しており、CDI社が提供する自家iPS細胞由来の細胞を用いた臨床試験をNEIで予定しています。さらに、再生医療ベンチャーであるCynata Therapeutics Limited(Cynata社)へも出資。同社はGvHDの患者を対象に、CDI社が提供した他家iPS細胞から分化した間葉系幹細胞を使用した臨床試験を2017年5月に開始しました。

富士フイルムグループは、iPS細胞を軸として、再生医療関連グループ会社の世界トップクラスの技術を融合した最先端の取り組みを進め、再生医療の産業化促進に貢献していきます。

2016~2017年 再生医療における主な事業展開(日付は発表日)

2016.6 iPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーであるCDI社が、iPS細胞を用いた加齢黄斑変性の治療に関する共同研究を米国国立眼科研究所(NEI)と開始
2016.9 オーストラリアの再生医療ベンチャーであるCynata社へ出資。同社の他家iPS細胞(*1)由来間葉系幹細胞(*2)を用いたGvHD(*3)治療に関するライセンスのオプション契約に基本同意
2016.9 CDI社が、網膜疾患治療の世界的権威であるDr. David Gammと、他家iPS細胞を用いた網膜疾患の治療法を開発する新会社Opsis Therapeutics, LLCを米国に設立
2016.10 CDI社が、日本でiPS細胞を安全かつ効率的に作製する技術に関する特許を取得
2017.5 免疫細胞を活用した新たな医療技術の実用化を目指す再生医療ベンチャーのレグセル社へ出資

*1 他家iPS細胞:患者本人以外の健常人の細胞から作製したiPS細胞

*2 間葉系幹細胞:生体内に存在する一定の分化能/増殖能を持つ幹細胞

*3 GvHD:移植片対宿主病。臓器移植後に生じる合併症の一つで、ドナー臓器に対する激しい免疫反応に起因する症状の総称。治療には間葉系幹細胞の投与が有効であることが知られている

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