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【重点課題2】多様な人材の育成と活用:2016年度の活動「人材育成」

 

富士フイルム

[画像]富士フイルム 基盤強化スキルプログラム 2016年度受講者 累計569名

富士フイルムは人材育成を大変重視し、社員一人ひとりが学び直しながら市場価値の高い強みを身につけられるよう支援しています。目指しているのはIT技術の進化をはじめとする社会変化を先取りし自らイノベーションを起こすプロフェッショナルな人材の育成と、社員一人ひとりが自己成長に挑み、上司も部下の育成に真剣勝負で臨む風土の醸成です。そのために、新入社員からマネージャー層まで、各々の役割強化を狙いとして、各節目で強みを伸ばすキャリア支援の研修を行い、リーダー層の育成も体系的・計画的に行っています。例えば、入社3年目までの若手社員に対しては、何事からも謙虚に学ぶ姿勢を持ち、仕事に対し情熱やエネルギーを注ぐ社員に育成すべく、成長につながる行動目標を定めて先輩社員がフォローする育成を行っています。役職者層に対しては、自身の役割を腹に落とし、会社をより良い方向に変革する、チーム力を高めながら課題を成し遂げることを強化しています。

また、R&D、生産、販売マーケティング、スタッフなど、それぞれの組織・機能で働く上で必要な基盤スキルや、技術・技能を身につける研修を展開しています。ビジネススキルや各々の現場で必要な専門力などを、基礎から応用まで体系的に、自ら学ぶことができる研修プログラムです。これらのOFF-JTの研修とOJTによる職場での指導とを十分にリンクさせ、業務能力の向上を図っています。加えて、グループ会社の人材強化についても、各社に必要な強化ポイントの実践研修を協働し、グループ全体の事業推進力を強化支援しています。

グローバル市場でのビジネス拡大に向けては、「グローバルなスキルとマインドの計画的育成」「グローバルに勝負できる力の創出」を基本に、取り組みを実施しています。

日本人社員には海外赴任予定者向けの事前研修、実地で経験を積む海外派遣型など計画的、実践的に研修を実施しています。また、海外の現地法人社員向けの研修では、優秀な人材が国籍・性別などに関係なく、ワールドワイドに活躍するために、優秀人材を計画的に発掘・育成・登用するための仕組みの構築を進めています。さらに北米・欧州・中国・アジアパシフィックの各地域においても、グローバルな視点での人材の把握・選抜・育成に向けた、具体的な施策を展開中です。

富士フイルムの人材育成マップ

[図]富士フイルムの人材育成マップ

富士フイルムのグローバル人材育成研修

[図]グローバル人材育成研修

今後の進め方

今後も、世界各国の社員が有機的なつながりを持ち、グローバル市場でのビジネス拡大に取り組んでいける基盤整備を進めていきます。

富士ゼロックス

[画像]富士ゼロックス 2016年度海外業務研修派遣 国内関連会社(販売会社)社員 累計50名

富士ゼロックスが求めるのは、変化に対応し、変革を起こすことのできる「自ら考え行動する」人材です。そのために、従業員一人ひとりが自りつ(自立、自律)的に能力を伸ばし、成長を実感できるキャリアを形成する能力を開発できるよう、①マネジメント力強化、②経営課題を解決する問題解決力の強化、③グローバル人材対応力の強化、の項目を重点に、様々な施策を行っています。

2016年度も、富士ゼロックスおよび国内関連会社で、職種別、階層別の教育に引き続き取り組みました。特に、職種別教育では、営業部門へのSFA(Sales Force Automation:営業支援システム)の活用に向けて、営業マネージャーに対するマネジメント教育を徹底し、マネジメントのバラツキ是正を行うことで組織力の強化を図りました。階層別教育では、より高い目標へチャレンジし、やり切る人材を育成するために、従来までの一度の集合研修から、1年間を通して一人ひとりのチャレンジを支援する継続的なプログラムへ変更するなど、本人・マネージャー・教育部が三位一体となって人材育成に取り組む体制を構築しました。また、科学的思考をもって仕事に取り組む職場風土醸成を目指し、全社的に問題解決研修を展開しています。

グローバル人材の育成については、30代を中心とした選抜型次世代リーダー育成プログラム、海外業務研修などによって、グローバル対応力の強化を図っています。2016年度は、27名の海外業務研修生を中国やシンガポールをはじめとするアジア・パシフィック地域の関連会社、米国のゼロックスコーポレーションなどに派遣しました。また、2011年度から海外業務研修応募資格を拡大し、全国各地に拠点を持つ販売会社の社員も応募可能としており、2016年度には累計50名を海外に派遣しました。関連会社にも募集を広げており、今後も対象会社をさらに拡大する予定です。

一方、海外からの業務研修生の受け入れとして、2011年度から、海外関連会社の人材を、富士ゼロックス(単独)へ計画的にローテーションし、育成するプログラムを開始しました。2016年度までに累計13名を受け入れており、日本でしか学ぶことができないことを中心に育成計画を策定、配属部門で2年間、実務を経験させています。

また海外市場拡大への対応力強化と先進技術獲得の観点から、技術系の著名な海外大学との連携によるインターンシップを実施しています。2016年度は中国から6名、オーストラリアから1名、インドから2名の学生を受け入れました。

富士ゼロックスの目指す人材像

[図]富士ゼロックスの目指す人材像

今後の進め方

2017年度も引き続き、当社の持続的成長に貢献する人材育成を目指します。またグローバル対応力の高い人材の育成をより一層加速します。

※このページはサステナビリティレポート2017の記事内容です。


   
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