ページの先頭です



健康

 

[図]健康

※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。

基本的な考え方

「健康」は人々にとって最も関心が高く、重要なテーマですが、医療の格差、医師不足、医師負担の増加、医療費の高騰など、様々な課題があります。富士フイルムグループは、創業間もない1936年からレントゲンフィルムの製造をはじめ、長年、診断領域で貢献してきました。近年、「予防」「治療」へも領域を拡大、当社グループの成長戦略の一つと位置づけ、「人々の健康」分野での貢献の幅を広げることに取り組んでいます。今回の計画策定にあたっては、当社グループのもつ技術、製品、サービスを棚卸しし、社会課題解決に向けた貢献の可能性の大きさから4つの課題を設定しました。

[画像]世界のガン発症数予測

【重点課題1】 医療サービスへのアクセス向上

  • 【目標】(1)新興国の医療環境の改善
  • (2)災害・救急医療における診断機会、精度の向上
  • (3)医師負担の軽減による診断機会、精度の向上

【重点課題2】 疾病の早期発見への貢献

  • 【目標】正確性を向上、身体的負担を軽減した検査システムの普及拡大

【重点課題3】 アンメットメディカルニーズへの対応

  • 【目標】有効な治療法が見つかっていない疾病の治療薬の開発

【重点課題4】 健康増進、美への貢献

2014年度の活動

富士フイルムグループでは近年、トータル・ヘルスケア・カンパニーを目指し、高性能の医療機器開発や、M&Aなど、着実に体制強化を図ってきました。メディカルシステムにおいては、特に医療ITシステムや、超音波診断装置などについて市場から好評価をいただき、全世界で販売を拡大しています。2014年には、特に中南米を含む、新興国におけるシンポジウムなどを積極的に行い、新興国での臨床検査技術向上に貢献しました。またインフルエンザの早期発見を実現した独自技術を応用し、昨年、西アフリカに加え、医療従事者を中心に世界各国で感染が広がったエボラ出血熱の迅速診断システムの技術確立に向けても努力を重ねています。

再生医療分野では、2014年、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング社を連結子会社化するとともに、iPS細胞の開発・製造の世界的なリーディング・カンパニーであるCellular Dynamics International社を2015年5月に完全子会社化。また医薬品分野では、2014年米国子会社を通じ、ワクチン製造に強みを持つKalon社を買収しバイオ医薬品の受託事業の拡大を図り、新薬開発については、世界トップレベルの研究機関などとの協働で着実にパイプラインの開発を推進しています。さらにドキュメント分野では医療分野の業務効率化をサポートし、治験業務のスピードアップに貢献しています。

今後の進め方

メディカルシステム分野・ドキュメント分野では、新興国などでのさらなる事業拡大により、より正確で迅速な診断の支援と医療の効率化に貢献していきます。ライフサイエンス分野では、当社技術を生かして差別化した機能性製品のラインアップの拡充、医薬品や再生医療分野においては、M&Aでの体制強化などをもとに今後製品開発の速度を速め、さらなる事業領域の拡大を図っていきます。

※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。


   
ここからフッターです