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【重点課題2】資源循環の推進「2014年の活動」

 

[画像]全地域(日米欧中)でのゼロエミッション率90%以上(富士フイルム)回収された使用済み商品の再資源化率(富士ゼロックス)


※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。

廃棄物削減の取り組み

富士フイルムグループでは、製品の設計から製造、廃棄のライフサイクル全体にわたって、総合的に資源の有効利用、廃棄物の削減に取り組んでいます。設計段階での省資源やリサイクルの考慮、製造段階での製造ロス削減により、できるだけ廃棄物の発生を抑える一方、排出される廃棄物に関しても、世界各拠点で削減活動を進めています。日本では2011年度からグループ全体でのプロジェクト活動を行い、廃棄物の有価物化や有価物の価値向上を進めるほか、製造拠点での活動に加え、オフィスや物流倉庫など事業範囲全体を対象に活動を進めています。

オフィス系廃棄物については、当社グループのシェアード会社での一括管理により、首都圏・関東地区での古紙リサイクル率を約20%改善しました。物流倉庫に関しても、排出量が少なく種類が多いため廃棄物にしていた物流梱包用プラスチックを、エリアごとに集約した委託先に分別回収する運用を2014年10月末より開始しました。約半分のプラスチック有価物化が見込め、廃棄物の削減を図っています。これら種々活動により、2016年度に廃棄物発生量8%削減(2012年度比)の中期目標に対し、2014年度は9%削減し2年前倒しで目標を達成。廃棄物処理費用も2014年度末までで28%削減(2010年度比)しています。また、単純焼却・単純埋立を行わない廃棄物の削減(ゼロエミッション)もグローバルに進めていますが、2014年度は全地域(日米欧中)でゼロエミッション90%以上を達成しました。

富士フイルムグループでの廃棄物削減への取り組み

[画像]富士フイルムグループでの廃棄物削減への取り組み

今後の進め方

継続的な廃棄物削減・資源の有効活用を目的に、グループ全体最適化によるコスト削減にもつなげる活動を進めていきます。廃棄物発生量については上積み目標も検討します。

商品の廃棄ゼロへの取り組み

富士ゼロックスは、「使用済み商品は廃棄物ではなく貴重な資源である」との考えの下、使用済み商品を回収し、リユース・リサイクル(*1)することで、資源の有効活用と限りなく廃棄ゼロ(*2)を目指す「資源循環活動」を推進してきました。日本では、リユース部品を活用するなど、回収した使用済み商品の廃棄ゼロを達成。その後、グローバル企業としてすべての事業地域において環境負荷削減の責任があるという考え方の下、中国やアジア・パシフィック地域においても日本と同等の資源循環システムの構築と環境負荷の低減を進め、2010年度以降、営業地域全域(*3)で廃棄ゼロの目標である再資源化率99.5%以上を維持しています。

一方、新規資源の投入量は、2014年度は前年から41トン抑制できましたが、商品や消耗品の小型化・軽量化設計が進んだことで、今後は商品や部品の増加量に対して新規資源投入量が抑制しにくい構造になると予想しています。

*1 リユース:部品を再利用する方法と、素材に戻して再生し採用する方法がある/リサイクル:リユースできなかった部材は、別の用途の資源に再生
*2 「廃棄ゼロ」の定義:単純焼却と埋め立てを、廃棄物総発生重量の0.5%以下にする
*3 日本、中国およびアジア・パシフィック地域

富士ゼロックス 部品リユースによる新規資源投入抑制量※
(日本国内とアジア・パシフィック地域、中国の合計値)

[画像]富士ゼロックス 部品リユースによる新規資源投入抑制量

今後の進め方

営業地域全域での廃棄ゼロを維持しつつ、解体処理拠点の作業環境改善など、リサイクルの「質」を高めることを目指し、さらなる資源の有効活用と環境負荷の削減を進めます。

水リスクへの対応

[画像]水使用(投入)原単位(投入量/売上高)

水使用(投入)原単位(投入量/売上高)

富士フイルムグループは、早くから水投入量の削減、水のリサイクル利用を進めていますが、関心が高まっている水リスクに対し、2013年度に水資源に関する中期目標「水使用(投入)原単位(*1)を2012年レベル維持」を設定し、2014年度の目標を達成しました。当社グループの水投入量が多い拠点は水が豊富な日本に集中しており、水リスクは低いと考えてきましたが、2014年度は「水ストレス」と「水投入量を踏まえた事業影響度」の2つの指標でマトリックス化し、水リスクが相対的に高い拠点を見える化しました。

*1 水投入量/売上高

水資源がおよぼす自社ビジネスへの影響評価マップ

[画像]水資源がおよぼす自社ビジネスへの影響評価マップ

将来(2025年時点)の水ストレスマップと現在(2014年時点)の水投入量

[画像]将来(2025年時点)の水ストレスマップと現在(2014年時点)の水投入量

今後の進め方

今後は、中期目標の水使用(投入)原単位維持とともに、各拠点で水リスクレベルや操業状況に応じた取り組みを行い、水投入量削減、リサイクルの推進を継続していきます。また、調達先やお客さま先での水使用量の把握・削減の検討も進めていきます。

※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。


   
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