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健康

 

※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。

<トピックス3> 独自の技術で開発を推進する内視鏡で疾病の早期発見・早期治療、患者負担低減を目指す

[重点課題2]

富士フイルムは、1984年にデジタル内視鏡を開発(当時:フジノン)して以来、鼻から入れることで受診者の苦痛を軽減した経鼻内視鏡、挿入が非常に困難な小腸の観察や処置を可能にするダブルバルーン小腸内視鏡など、画期的な内視鏡の開発に取り組んできました。

富士フイルムの内視鏡システムには、キセノン光源とレーザー光源(「LASEREO(レザリオ)」)を用いた2種類のタイプがあります。LASEREOは2012年に発売したレーザー光源を用いた内視鏡で、最大の特徴は波長の異なる「白色光観察用レーザー(白色光用レーザー)」と「狭帯域光(*1)観察用レーザー」の2種類のレーザー光を搭載し、さらに独自の画像処理技術を組み合わせることで、がんなどの病変部の視認性が向上することです。2014年には、経口内視鏡用のスコープに加えて新たに経鼻内視鏡用もラインアップ、また粘膜のわずかな色の違いを強調する特殊光色彩強調機能「LCI(Linked Color Imaging)」を標準機能に加え、炎症の診断をサポートします。
富士フイルムは、今後も医師や患者さんのニーズに応え、さまざまな病気の早期発見・早期治療に貢献する内視鏡の開発を推進していきます。

*1 狭帯域光:波長帯域の狭い光。「LASEREO」においては、粘膜表層の微細血管などを強調した画像観察用に使用

[写真]炎症の診断において重要な色は、赤色領域に密集しており、見分けにくい。「LCI」による画像処理で、粘膜色付近の彩度差と色相差を拡張することで粘膜のわずかな色の違いが、強調されて表示される。

炎症の診断において重要な色は、赤色領域に密集しており、見分けにくい。「LCI」による画像処理で、粘膜色付近の彩度差と色相差を拡張することで粘膜のわずかな色の違いが、強調されて表示される。

[写真]2003年に発売したダブルバルーン小腸内視鏡。2015年2月に発売した「EN-580XP」は従来機よりもスコープ先端部を1mm細径化して身体的負担を軽減するなど、さらに性能がアップしている。

2003年に発売したダブルバルーン小腸内視鏡。2015年2月に発売した「EN-580XP」は従来機よりもスコープ先端部を1mm細径化して身体的負担を軽減するなど、さらに性能がアップしている。

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